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ゲームは自分で作る方が楽しい! アイデアいっぱいのオリジナルすごろく完成 

ゲームや映画、音楽などの娯楽に教育的な要素を盛り込むことで、自然と楽しく学ぶことができる「エデュテイメント」。柏の葉キャンパスで定期的に開催されている「未来こどもがっこう」でも、このエデュテイメントを取り入れたワークショップが開催されるとのこと。どんな遊びと学びが待っているのでしょうか。

柏の葉キャンパスには、思考力や判断力、表現力など、これからのこどもたちに必要となる“未来力”を育む「未来こどもがっこう」という学びの場があります。これまでの学校の枠を超え、大学や企業・団体、研究者、住民など街のみんなで協力してつくられ、年間を通して、幼児から高校生まで幅広い年代のお子さんが学べるカリキュラムが用意されています。
1月24日(日)に UDCK(柏の葉アーバンデザインセンター)で開催されたのは「あそびを作ろう!~ゲームクリエーターズスクール~」。
"すごろく"を作ることを通じて、モノづくりに通じる試行錯誤や、人にルールを伝えるためのコミュニケーションなどを楽しく身につけることができるようです。

今回の講師は東大の伏見先生(ゲームはかせ)と、東京芸大の南先生(絵のせんせい)。
すごろくは、実は世界で一番古いゲームと言われていて、なんと1300年も前から遊ばれていたのだそう。子どもたちに用意されたのは、そのすごろくを使った3つのミッションです。
ミッション1:いろんなすごろくをあそんでみよう!
ミッション2:ルールカードをアレンジしてみよう。
ミッション3:オリジナルのゲームを作ってみよう!

ミッション1では、5つのゲームを遊んで、どのルールがおもしろかったのか、なぜおもしろかったのかを考えます。ミッション2、3で「自分でルールを作って、遊んでもらって、作りなおす」を何度も繰り返しながら、全体を通して「遊ぶのは楽しい、遊びを自分で作るのはもっと楽しい」ということを体験してもらうワークショップです。

友達に遊んでもらったらシールを貼ってもらいます。

ミッションを始める前に、伏見先生がいくつか質問をして、子どもたちの緊張をほぐしていきます。

「ゲームをしたことがある人?」の質問に「ドッジボールした!」に「モンストした」、なかには自分でゲームをプログラミングしたことがあるなんてお子さんも。



緊張がほぐれたところで、まずはミッション1から!
ゲームが始まると、笑い声や嬉しい声、悔しがる声で、それまで静かだった部屋がいっきに盛り上がります。

ミッション1で一番盛り上がっていたのが「おじゃま」というゲーム。スタートに戻す相手を指定したり、先頭の人を6マス戻したりすることで、思うようにゴールできないところが面白かったようです。

「もっと難しいのがやってみたい」なんて声が聞こえてき始めたころ、今度はミッション2の開始!
 ミッション2では自分でオリジナルのルールを作ります。「先頭の人をスタートに戻す」や「先頭の人は3回休み」など、ミッション1で人気だった「おじゃま」のように前の人をゴールさせないようにするルールを作るお子さんが多いようです。「難しくてゴールできないよ!」なんて声を受けて優しいルールに作り直すなど、お友達に楽しんでもらうための試行錯誤が続きます。

オリジナルのルールで楽しんでもらおうと、みんな一生懸命。

負けている子が追いつけるようなルールを考える優しいお子さんも

ゴールとスタートを逆にしてしまうなんてトリッキーなルール

お昼休憩を挟んで、いよいよ今回のメインとなるミッション3!
白紙の状態からオリジナルのゲーム(すごろく)を作ります。ルールを始め、スタートやゴール、途中のマス目の形や色に至るまで全てが“オリジナル”。どんな作品が出来上がるのか楽しみです。

先生が教えてくれた、“おもしろいゲームをつくるこつ”

真っ白の画用紙というキャンバスを使って、自由にすごろくのシートを描いていきます。ゴールから書き始めるお子さんや、たくさんの色を使ってマス目を作るお子さん、スラスラ書きはじめたり、何度も繰り返し書き直したり……。

男の子は定規を使って直線的なすごろくを作るお子さんが多い印象

女の子は丸や色を組み合わせたポップなすごろくが多いようです

実在する電車の駅がマス目に(写真左)。すごろくを使って映画のストーリーを再現 (写真右)

“すごろく”という名のARTが形になっていきます

オリジナルすごろくが完成したら、お友達と一緒に遊びます。「僕のすごろくもやってみて」とか、「このルールおもしろいね」そんな会話の中からは“ゲームを作る”よろこびや、“ゲームを楽しむ”気持ちがひしひしと伝わってきました。

完成したすごろくで先生やお友達に遊んでもらいます

シールが5つ集まったら、最後は伏見先生によるチェック!一人一人にどんなすごろくを作ったのか聞いて、アドバイスをしてくれます。「もっと分岐を増やしたほうがおもしろいかな」「お宝を集めた数が多いほうが勝ちっていうのはどう?」先生のアドバイスを聞いて、みんな納得している様子。先生からのOKが出ると、おみやげにサイコロと終了証書がもらえます。

伏見先生に自分の作ったすごろくをアピール

終了証書(写真左)とサイコロ(写真右)

ゲームデザインやプログラミングの楽しさを伝える活動をしている伏見先生。幼い頃は、限られた物でどのように楽しむかを工夫していたそう。ある物で遊ぶよりも作るほうが楽しい。作ったもので周りの人に楽しんでほしい。そうやって、“遊ぶこと”からつくることに興味を持っていったそうです。

最後に、お子さん達から感想を聞いてみると
「すごろくを通じていろんな友達と楽しめた」
「自分ですごろくをつくることができて楽しかった」
など書かれていました。

今回のワークショップに参加したお子さんたちも、“遊ぶこと”をきっかけにコミュニケーションをとったり、作り出す面白さを発見したりできたようですね。

「未来こどもがっこう」
http://miraikodomogakko.com/

「未来こどもがっこう」過去の記事はこちら
・対話力、思考力、表現力を伸ばす“こどもの哲学”。「ヒーローってなんだ??」→https://www.oideyo-tx.com/article/994
・「失敗をおそれない」若き発明家たちから学ぶ→https://www.oideyo-tx.com/article/328
・はじめての“マイお味噌”づくりに夢中! 「元気のミソ~日本の調味料の不思議~」https://www.oideyo-tx.com/article/1360

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