1万9千人もの来場があったという今年のつくばエクスプレスまつり(以下TXまつり)。総合基地ならではの様々なイベントがある中で、今年特に注目を集めたのが「車両工場の公開」です。
広報担当の方に事前にお話を聞いた際、「はじめて公開するのですが車両工場は基地の一番奥にあって、正門から結構歩くので、みなさん来て頂けるかどうか……」と心配されていました。さて、実際には……?

工場へ向かうための、会場南側通路。片側には鉄道グッズ販売のブースも。
すごい賑わいです。会場の南側にある通路から、続々と工場へ向かう人の流れがありました。途中、通路の左側には様々な鉄道会社の出店ブースもあり、グッズを買う人で通路がいっぱいになっているところも。パンフレットには「正門から徒歩約15分」と書いてありましたが、そんなに距離を感じる事もなく、工場入口へ到着。

来場者が続々と工場内に入っていきます。
天井の高い工場内へ入ると、見たことのない大型の装置や、部品が整然と並んでいます。各装置には説明のパネルも置かれており、熱心に読んでいる方の姿も多くありました。普段ここでたくさんの技術者の方たちが作業しているところを想像すると、なんだかワクワクします。


密封コロ軸受圧入装置(写真左)。大きな車輪を熱心に撮影する少年の姿も(写真右)

台車塗装乾燥装置(写真左)、台車荷重装置(写真右)。実際に動いているところも見てみたいですね。
工場奥では大きな鉄道模型の展示もありました。家ではなかなか出来ない、長く大きな線路を走るジオラマを囲んで、大人も子供も釘付け。

そして工場見学の後半は、パンタグラフや蓄電池(バッテリー)、ブレーキ部品、空調装置などの部品展示をすぐ近くで見ることができました。

送電線から電気を取り入れる“パンタグラフ”は新品と使用後(3カ月後)の展示も(写真左)。写真右は蓄電池(バッテリー)。

非常換気装置(写真左)と空調装置(写真右)。どちらも全ての車両の屋根上についていて、非常換気装置は停電時にバッテリーを使用して車内の換気を行うそうです。

パンタグラフの上げ下げ体験も。

車輪は使用していくうちに荒れてきて乗り心地が悪くなるので、定期的に削り、乗り心地を良くする工夫がされているのだそう。
普段何気なく乗っている電車も、細部に施された工夫を知ることで、さらに親近感が湧いてきますね。楽しい社会科見学体験でした!

10周年記念のTX特別グッズ
当日は会場だけでゲットできる、10周年を記念した特別グッズもたくさん用意されていました。
まずはグッズ、というかグルメ! TX弁当です。限定500個とのことだったので、これは会場についてまず先に買いに走りました。
中は和洋折衷の幕の内弁当。ボリューム満点で美味しかったです。親子で食べている方もたくさんいらっしゃいました。

無事ゲットした開業10周年記念弁当(税込1000円)。真ん中にTXのロゴマークの海苔が。
鉄道会社が並ぶグッズ販売ブースは常に混雑状態。つくばエクスプレスのブースでは、新制服バージョンのキューピーやデザインの新しくなった下敷きも登場。おまけでもらった10周年記念シールも嬉しかったです。

会場では、アンケートに記入するとオリジナルのボールペンももらう事ができました。しかもこのボールペン、ただのペンではなく……。表にはTX駅構内と車内に貼られているマナーポスター「めいわくだもの」シリーズの一覧、裏にはTX路線図が描かれた巻物が内蔵されているのです。シュルルと引き出せるようになっていて、これはプチ自慢のアイテムになりそう。

大きなイベントならではの発見がたくさんあり、大人も子どもも楽しめるTXまつりでした。今から次回の開催が楽しみです。今回行きそびれてしまったという方、ぜひ来年は守谷まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
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「1万9千人が来場! 大盛況の「つくばエクスプレスまつり 2015」当日レポート」
https://www.oideyo-tx.com/article/765